普門寺
明徳年間(14世紀末)に建長寺派開山蘭渓道隆の法をくむ僧・説巌によって開創された禅刹です。16世紀後半には、かつては摂津を治めた細川晴元や14代将軍足利義栄が居所としました。義栄はこの寺で宣下式を行い征夷大将軍に就任しました。明暦元年(1655年、江戸初期)には龍渓が明の高僧・隠元隆琦をこの寺に招きました。隠元は宇治に黄檗宗総本山である萬福寺を開創するまで約六年のあいだ住持としてとどまり、後水尾上皇を始め各地から僧俗が集まり興隆しました。
柿葺の屋根が美しい方丈は、昭和52年に国の重要文化財の指定を受け、全体に華奢な造りが特徴です。襖絵は狩野安信の水墨画です。また、江戸時代初期の玉淵の作庭と伝えられる枯山水庭園は、昭和56年に国の名勝に指定され、庭の一角には、細川晴元の墓と伝えられる宝篋印塔がひっそりとたたずんでいます。
また、庭園を含む寺域全域が、平成12年に国の名勝に指定されています。他に直原玉青画伯の襖絵があります。
- カテゴリ
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寺社仏閣/史跡/伝統文化/祭
- 問合先
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普門寺
- 所在地
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高槻市富田町4-10-10
- 電話番号
- 交通
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阪急富田駅から南へ徒歩15分
- 備考
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