阪南町のまちなみ
戦前の長屋は、今では姿を消しつつありますが、戦災を免れたこの長屋を、所有者が改修したものですが、これ程忠実に復元させたものは珍しく、長屋としては初めて登録文化財になりました。現在、住宅から飲食店へと衣替えをしていますが、外観、内装とも、往時の風情をよく残し、黒っぽいこげ茶色の板壁は、温もりを感じさせると共に、白壁との対比が鮮やかです。地下鉄駅近くにあって、この一画だけが戦前へタイムスリップした様な感があります。「阪南町のまちなみ」は、平成18年度に府民投票をもとに「大阪まちなみ百景」に選定されています。また、寺西家阿倍野長屋は、第26回大阪まちなみ賞の大阪市長賞を受賞しています。