くいだおれ太郎
大阪を代表する人形です。作られた1950年当時としては最新技術であった電動人形ですが、同時に、大阪の伝統文化であり、ユネスコの「人類の無形文化遺産の代表」にもなった人形浄瑠璃(文楽)の技術を生かして作られています。
最新の技術と数百年来の伝統の技術を融合させて、ユーモアにあふれ、老若に親しまれるようなお店の「看板」としてこのような人形を生み出したところに、大阪商人らしい知恵がうかがえます。長らく「くいだおれ人形」と呼ばれていましたが、1994年の関西国際空港開港の際、一番機でオーストラリアへ旅行したのを機会に「くいだおれ太郎」と命名されました。