船場センタービル(まちと調和した道路構造物)
都市内の高速道路は、既設の建物が存在するなど、限られた都市空間を高度に利用するため道路と建物との兼用工作物など、大阪のまちと調和した道路構造物による美しい都市景観が随所に見られます。
船場センタービルでは、船場地区の丼池の繊維問屋街の整備を市街地改造事業と一体的に実施し、立体道路制度が整備される以前に、ビルの上に高速道路、下には地下鉄中央線を走らせ、今も船場の中心部で大きな存在感を示しています。当該道路構造物は、高度な技術、地域の協力など、多くの成果の上に成り立ち形成されたものであり、今日、商人のまち大阪の特徴ある構造物として、まちに溶け込み、かつ、存在感ある様々な“まちなみ”を演出しています。